テレビと舞台が融合ドラマ「サクセス荘」『あいつが上手で下手が僕で シーズン2』感想文

テレビと舞台が融合した、新しい感覚のドラマ「サクセス荘」

どちらかと言えば、テレビ演劇といったほうがいいかもしれませんね。

やはり一発撮りという試みは、挑戦的で予想だにしないハプニングもあって「何が起こるだろう」 という他の番組にはない期待がもてます。

本作では進行していく中での「アドリブ合戦」もひとつの見どころ。

たとえば、さまざまな設定で行うオムニバスコント番組「LIFE!」や、バラエティ界にひとつの革命を もたらした伝説のザ・ドリフターズのコントに相通じるものがあります。

実際、コント番組ではありませんが、最近の番組にはないほのぼのとした感じで見られるドラマです。

また2023年4月スタートの『あいつが上手で下手が僕で シーズン2』が始まります。

慣れると臨場感があって非常に面白い番組ですが、最初の頃は「学生の演劇を見ているような」感想を もちました。

なかには身内感を強く感じる回もあるので、なれ合いのようなものを感じたせいかもしれません。

ただ、この作品は反省会までがひとつの番組として成り立っています。

毎話、新しいことに挑戦する脚本もそうですが、この反省会を含めての面白さを体験してほしいと 思います。

料理の話では、どこまでが脚本でどこがアドリブなんだろうと思いながら見ていました。 その境目が見ているこっちも分からないので、とても楽しく毎回笑わせてもらっています。

この番組は「なにも考えずに見られる」といった気楽さが見どころであり魅力でもあります。

舞台では人気の方たちが多く出演している豪華なドラマ「サクセス荘」 一般の方たちにとっては「誰?」という感想を抱くかもしれませんが、このサクセス荘を通じて 舞台俳優の可能性みたいなものを知ってほしいと思います。 そのひとりがヒッピ役の寺山武志さん。

舞台俳優としての底力や才能のようなものを感じましたね。

最近のドラマでは舞台俳優さんたちを多く見かけます。 ただ、一般の方たちの「誰?」という感想からも評価が低くなりがち。

たしかにファン以外の人たちは楽しめないかもしれないけど、脚本にアドリブを織り交ぜた実力ある若手 舞台俳優さんたちに注目してほしいですね。

テレビなのにリハ1回、1発本番という緊張感がサクセス荘のいちばんの魅力です。 その中で垣間見せる、舞台俳優さんたちの素直な笑顔がほほ笑ましく、30分という長がさからも気楽で ほのぼのと見られるテレビ演劇です。

回を追うごとに芝居の熱量も高まってくるので、その空気感も感じてほしいです

 

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